【なろうがつまらない理由】レベル1で挑む縛りプレイ!/縛りプレイしてるのは主人公じゃなくて作者説

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今回はシリウスKCから出版されている

レベル1で挑む縛りプレイ!

をレビューしていきます。

レベル1で挑む縛りプレイ!(1)(1)

タイトルは短めですね。

いまいち内容は掴めませんが。

まぁ内容が丸わかりするタイトルばっかりの
なろう界隈がおかしいってことで早速中身を見ていきます。

「よっしゃー!錬金術師キターー!」

ということで大喜びしてるのが本作の主人公でしょうか。

錬金術師っていうと、なろう界隈では不遇扱いされつつも
少し慣れればなんでもできる超万能最強ジョブですもんね。


喜ぶのもわかりますね。

しかし喜んでいるのは主人公だけみたいです。

「みんなノリが悪いな」と悪態を付く主人公。

大体こういう時ってみんなのノリが悪いんじゃなくて
1人だけ空気を読まずにハシャぎ倒してるだけなんですよね。

こういう場でこういうセリフが出てくる時点で
私はこの主人公のことは好きなれそうにないです。

そして父親が

「こんなクソジョブの何を喜んでおるのだ!」

と、ブチギレます。

そしてここで1ページのカラーページで
タイトルが入り冒頭終了です。

うーん、なんかもうこの作品から漂う匂いがキツいですね。

主人公が不遇職になって父親がキレるところまでが
テンプレではありますが言葉が全部軽いんですよね。

「みんなノリが悪いな」とか「クソジョブ」とかですね。

特に「クソジョブ」の方ですね。

まずこの世界の錬金術師達に敬意の欠片もないっていうのも気になりますが。
それ以上に「クソジョブ」なんて言葉を使ってるのが軽いんですよね。

地位の高そうな人物がこの剣幕で怒っているのに
この「クソジョブ」っていう言葉1つで全てが薄っぺらくなってます。

おそらく作者は大真面目にこのワードを使っていると思うので
もうすでにこの作品の薄っぺらさが垣間見えますね。

あと作者が

「大事な儀式で”みんなノリが悪いなぁ”とかいう
 セリフを言えちゃうのってカッコいい」

と思ってそうな感性なのですでにもうこの作品は
合わないと感じていますが一応続きを見ていきます。

ブチギレてるお父さんに

「錬金術師ほどやりごたえのあるジョブはない」

と説明をする主人公。
ついでに最終ステータスとかいうワードも飛び出してきます。

「錬金術師は戦闘の役に立たない最弱のジョブ」

と、錬金術師を全否定します。

戦闘の役に立たなかったとしても仕事はあるんじゃないんですか?
この国では戦闘以外の仕事はないんですかね?

というか幼児にすら役立たず扱いされてそうな
錬金術師がかわいそうすぎる。

しかし主人公はゲームで何度も攻略してるから
赤子の時からわかってたそうです。

なにが?

戦闘で最弱ジョブってことがですかね?

あれ、でも

「最終ステータスは剣聖とかよりも~」

とか言ってなかった?
なんか文脈もぐちゃぐちゃだしよくわからないですね。

こんなわけわからんことを言ってる息子は当然無視して
この結果に間違いはないのか、と確認するお父さん。

しかし主人公は15歳でステータスが出たから
「ステータスの儀」とやらは紛うことなく完了しているとのこと

だからその結果に間違いがないか聞いてるんですけど?

話聞いてるんですかねこの人。

ここでステータスの説明です。

「ステータスの儀」の説明じゃなくて
「ステータス」の説明なんですね。


「ステータス」は神からの恩寵で
無作為に与えられるものではないとのこと。


え、ジョブじゃなくてステータスを神からもらうの?
どういうこと?

じゃあステータスをもらう前ってゲームで言う
HPとか筋力とかそういうのがないってこと?


それは一体どんな状態なの?

「この作品はジョブのことをステータスっていう世界なのかな」

とも思ったんですけどステータスって言って
ちゃんとステータスを出してるんですよね。

謎です。

説明はまだ続きます。

このステータスは性格や積んできた修練や
それまでの人生、家系までも影響するそうです。


まぁジョブの話ではなくステータスですしね。
色々なものが影響するんでしょう。

そして極めて、ごく稀に本人の希望も反映されるとか。

ん?これってステータスの話だよね?
ステータスに本人の希望が反映されるの?


ジョブの話をしてるのかステータスの話を
しているのかわかりませんね。

そしてここまで聞いた父親が息子を
殺しかねない勢いで殴りかかってきました。

子が子なら親も親ですね。

というかこの避ける時のポーズといい
いちいち癇に障りますね。

こういう相手を小ばかにしたようなノリが
ウケると思ってるのが本当に受け付けないです。

そしてこの緊張感が心地いいとか言ってます。

父親を怒らせて殴らせて小ばかにして
心地いいとかやはり人間性が終わってますね。

さすがに作者もこれをいい人間としては
描いてはいないと思いますが。

そしたら急に弟が出てきて

やっぱり剣聖で

主人公は追放されました。

もうこの作品を見るのが
だいぶキツくなってきたので巻きでいきます。

というか追放って2人がかりで
こんなギャグみたいなポーズでするんですね。

主人公は頭も人格も終わってるので
これを「自由の身」だとして喜びます。

見た感じそんな不自由な生活を
してそうにも見えなかったですけどね。

ここで主人公の生前の話です。

なんでも「ファンタジア・ヒストリア」
とかいうゲームに入れ込んでたそうです。

ジョブを選んでモンスターを倒す戦略ゲームだそうです。

って戦略ゲーム?ストラテジーゲームなのこれ?
「信長の野望」みたいな?

世界観がマジでわからないですね。

そしてどのジョブでも強くなったら
つまらない単純作業になるそうです。

それってただ底が浅いだけのゲームじゃないですかね。

その中でも錬金術師はやり込み要素が高くてお気に入りだったそうです。

そしてここで回想終わりです。

・ここがそのゲームの世界なのか
・だとしたらなにがどうなって主人公はその世界にいるのか
・錬金術師のやり込み要素ってなんなのか

こういう説明は一切ありません。
なんのための回想だったんでしょうか。

「最大の縛りプレイをこの世界で堪能してやる!」

と主人公が謎に意気込んだところで一区切りです。

いやー、ひどいですね。

個人的な好みの問題で受け付けない部分が多々あるというのを
差し引いても物語としてのクオリティが低すぎます。


・作中のキャラクターの言葉遣い
・主人公が錬金術師になりたかった理由
・この作品(主人公)の目的

この全てが薄っぺら過ぎますね。

キャラクターがこの世界で生きている感じが全くしません。
全員でRPGゲームでもやってるんじゃないかっていうノリです。

特に酷いのが主人公ですね。

「前世やってたゲームでやりごたえがあったから」

という理由で錬金術師になるってこの世界で
15年も生きててそんな発想になるはずがないんですよね。

そういう思慮の浅さがダイレクトに伝わってきて読む気が早々に失せます。

そもそもどうやってこの世界に来たのか
っていうかこの世界はゲームの世界なのか


その設定も全く書かれてませんし作品の目的が全くわかりません。

父親は父親で他にも錬金術師はたくさんいるだろうに
「クソジョブ」とか言っちゃうし全くこの世界の住民に見えませんね。

それにずっと舌打ちして悪態を付いてくるメイドみたいなのもいて
本当に不快感を与えるキャラクターしかいません。

あとは別の問題として話やセリフの順番が
なんか変なことが多いんですよね。

例えばさっき少しだけ紹介した追放されてすぐに
こうやってステータスを見るシーン。

自分のステータスを見て「なるほどなるほど」と一言。

「後ろ盾がない方がより本気になれるもんな」

「予定ではもう少し実家にいるつもりではあったけど、まぁいいか」

「ステータスの儀も」と続いて

「ふはは、やっぱりゲームと同じだったな」

という感じです。

よっぽど特殊な読み方をするわけでなければこの順番であってると思います。
どんな考えでこんな順番にしたんでしょうか?

こういう理解させる気がないような構成が目立つので単純に読むのが疲れますね。

もうここで記事を終わってもいいんですけど
タイトルにもなっている「縛りプレイ」に全く触れていないので最後にそこだけ触れます。

主人公が錬金術師のスキルで作った呪いの腕輪というアイテムで
レベルが強制的に1にされるそうです。

このアイテム自体にはなんのメリットもないっぽいです。

これで自分のレベルを強制的に1にして
ステータスが低い状態で敵を落とし穴にハメたり

その相手に弓矢を撃って「気持ちいいい」ってなります。

主人公の人格が終わってるのはわかってたので
今更どうのこうのいう気もないですが。

作者的にはこの

「レベルを1にした状態でい続けることが縛りプレイ」

って言いたいんだと思うんですよね。

たしかにレベルを1にしておくことになんのメリットもないなら
それが縛りプレイってことでいいと思うんですけど

この世界では相手とのレベル差があればあるほど
もらえる経験値やSP(スキルポイント?)が多くなるっていう仕様があるそうです。


もうなんか設定がゲーム脳過ぎて説明するのも恥ずかしいですね。

しかも通常なら逃げてしまうような敵もレベル1なら逃げないとか
レベルは上がらないけどSPはもらえるからスキルは色々使えるとか

この腕輪を付けてる間に得た経験値はストックされてるとか

呪いの腕輪とかいうのが普通に便利アイテム過ぎて
縛りプレイになってないどころか高効率で超有用なプレイングなんですよね。

というわけで売りにしている縛りプレイすらも
崩壊してましたってことで終わりたいと思います。

まとめると

「”不快なキャラクターと破綻した設定のみを使う”
  という縛りプレイで描かれた作品」


というところですかね。

読みたい人は読んでみたらいいと思います。
それではまた。

レベル1で挑む縛りプレイ!(1)(1)

この記事で使っている画像は全て

悪人面したB級冒険者主人公とその幼馴染たちのパパになる/
電撃コミックスNEXT

に帰属します。

コメント

  1. ゲームウサギ より:

    >その相手に弓矢を撃って「気持ちいいい」ってなります。
    なろう系作者は異世界のバトルを想像するの時、データはゲームしかない。

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